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聞香で脳を活性化。香道の世界を体験


Photo by : miyuamoi

茶道、華道とともに日本三芸道と呼ばれる香道は一定の作法のもとに香木をたき、たちのぼる香気によって古典的な歌や情景を鑑賞する、なんとも文学性・精神性の高い芸道です。

香道の世界では、香りを「かぐ」といわず「聞く」と表現します。全身を香りに集中するのは、香りを「かぐ」より「聞く」のほうが相応しいのです。

今回は、香りを聞くと書いて聞香(もんこう)と読む、そんな香道の世界をご紹介します。

はるか昔から暮らしに彩りを与えてきた香りの世界。 日本では仏事の道具として、また源氏物語にも綴られている雅の世界でたしなまれてきました。

香道の流派

御家流」と「志野流」と呼ばれる二つの流派が主流となっています。これらは使用する道具や香木に対する考え方に違いがあります。

「御家流」は貴族・公家の流れをくむもの、他方の「志野流」は武家の流派で足利将軍家に使えた、志野宗信が始めた流派です。

特に香会の雰囲気に違いがあり、王朝絵巻のような華やかな雰囲気を求めるなら「御家流」、侘び寂びの世界が好きなら「志野流」が良いといわれています。

香席(こうせき)

香を聞く席のことを香席といいます。香元や客など10人程度で催されます。 例えば志野流の香席では、季節の草花を1つ選びます。 その名のひらがな1文字づつに別々の香をあてて、香りを聞き、どの香りかを当てるゲームを行います。

7月に行われた松栄堂の香席では「はちす(蓮)」が選ばれました。 まず、「は」、「ち」、「す」、のそれぞれの3種類の香を聞き、その後順不同で3種類の香を聞き、どの香か「は」、「ち」、「す」に該当するかを当てるのです。


香のかぐわしい香りで満たされるのは勿論のこと、全身を集中して香を聞くと、日常使っていない脳の部分が活性化するのを感じます。

着物を着て、正座をして、和室で香をたく。香を言い当てるために墨をすり和紙にしたためる。 香道の所作1つひとつが美しく、日常のビジネスシーンでは忘れがちな日本文化の素晴らしさを思い出します。

雅な世界を体験することで、今まで思いつかなかったようなアイデアが浮かんでくるかもしれません。

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