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続編は『1Q85』? 『1Q84』BOOK3、BOOK0を大胆予想(ネタバレあり)


Photo by : rcmaclean

発売からもうすぐ1ヶ月が経とうとしている、村上春樹の最新作『1Q84』。書評の中にはおおむね好意的なものが多く、これまでの村上春樹ファンの期待を裏切らない作品となっているようです。

一方で、その物語の終わり方は歯切れが悪く、村上春樹の描く異世界に取り残されてしまったような感覚に襲われるようです。そんななか、『1Q84』には続編があるのでは?という憶測が飛び交っています。今回は『1Q84』の続編について大胆に予測してみました。

続編をにおわす「1Q84」タイトル

『1Q84』はそのタイトル通り、1984年を舞台に始まり、主人公たちが「1Q84」と名付けられた異世界に迷いこむ設定です。刊行されている2冊は、BOOK1<4月-6月>BOOK2<7月-9月>というように、ストーリの進む年月を表すサブタイトルが付けられています。

代表作、『ノルウェイの森』や2002年に刊行された前作『海辺のカフカ』「上」、「下」で2巻完結であることが明示されていた一方で、BOOK1、BOOK2というサブタイトルはこれで完結しないことを匂わすものです。事実、『ねじまき鳥クロニクル』の場合は、雑誌「新潮」で第1部の連載終了後、1994年に第2部と合わせて単行本が刊行され、翌1995年に第3部が発表されました。作者は連載当初から第3部の発行を構想していたと言われます。『1Q84』についても同じように構想している可能性は大きいでしょう。

『1Q84』BOOK3<10月-12月>の刊行(予想その1)

大胆予想のその1は3部作を『1Q84』をBOOK3で完結させるというものです。当然その年月は1Q84年の<10月-12月>。その年が世紀末であるかのように1Q84年の年末(12月)を物語の最後とするのは十分考えられます。

ちなみに村上春樹は1985年に『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』という長編小説を書いています。1Q84年に世紀末がやってきて、1985年以降は「世界の終わり」というように説明づけができるかも知れません。

『1Q85』<1月-3月>で完結(予想その2)

とはいえ、<4月-6月>、<7月-9月>、<10月-12月>と3ヶ月刻みできて9ヶ月で終わってしまうのは何とも気持ち悪い気がします。年をまたいで、4冊目『1Q85』<1月-3月>で完結というのもアリかも知れません。

話はそれますが、浦沢直樹の漫画『20世紀少年』(22巻)も休止期間を経て『21世紀少年』(上・下巻)で完結しています。これと同じようにタイトルを変えて完結という趣向も考えられます。

『1Q84』BOOK0<1月-3月>を刊行(予想その3)

大本命はいったん『1Q84』BOOK3<10月-12月>で完結させた後、エピソード0として、『1Q84』BOOK0<1月-4月>が刊行されるという予想です。『1Q84』に迷い込むまでの3ヶ月を描き、ヤナーチェクの音楽が流れるシーンで始まるBOOK1<4月-6月>の前段とするのです。そして、この作品を『1Q84』4部作として完成させるという構想です。その場合、どこから始まり、どこで終わるのか読者を混乱させ、村上春樹の描く異世界からいつまでたっても抜け出せなるという仕組みになります。


刊行前からタイトルしか明かされず、その謎の多さから噂を広めて話題を読んだ作品です。続編についてもこうして憶測を広げ、読者を惹き付けようという戦略は見事なものです。いずれにしても、村上春樹は小説家としてはもちろん、演出家としても超一流といえるのかも知れません。

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