- 2009年7月 9日 05:55
- ビジネス ライフハック

Photo by : Nissan Note
多くの上場会社は3月末に決算を終え、6月に株主総会が行われます。 総会後には、2008年度の財務報告が「有価証券報告書」などで開示されます。
この有価証券報告書、一見難しいそうですが、その企業を知るには一番の資料です。 企業自身がこんなことを暴露してもいいの? という驚きの発見もあって、じっくり読むと面白い。
今回は、有価証券報告書に記載される企業のリスクをご紹介します。
例えば、NTTドコモの有価証券報告書を見てみましょう。
事業等のリスクには
当社の親会社である日本電信電話株式会社が、当社の他の株主の利益に反する影響力を行使することがあり得ること
と記載されています。
NTTはNTTドコモの議決権の66.19%を所有しているので、大株主としてNTTドコモの取締役の指名権など経営を支配する権利を持ち続けています。NTTドコモは通常の業務は独立して営んでいますが、重要な問題についてはNTTと話し合い、もしくはNTTに対して報告を行っています。
つまり、NTTドコモは大株主であるNTTの影響を強く受けているので、NTTにとって都合が良い行動をとるよ、と正直に述べているのです。
その他にも、
- 携帯電話に様々な機能が搭載され、多数の事業者のサービスが携帯電話上で提供されるなかで、端末の故障・欠陥等や他の事業者のサービスの不完全性等によって問題が発生し得ること
- 地震、電力不足、機器の不具合等や、ソフトウェアのバグ、ウィルス、ハッキング、不正なアクセス、サイバーアタック等によって、システム障害や信頼性・企業イメージの低下等が発生し得ること
- 無線通信による健康への悪影響に対する懸念が広まることがあり得ること
などが事業等のリスクとしてあからさまに記載されています。
上場企業である限り、株主に対してこうしたリスクを開示することは当然のことですが、企業自身がここまで自社のリスクを正直に公表するのは興味深いです。有価証券報告書を読めば、CMやニュースから得られる以上に、その会社の実態が見えてくるかも知れません。
